ラオス仏跡巡拝の旅(2015/11/16〜20)

 2015年11月16日から20日にかけて、ラオスの仏教寺院を巡拝してまいりましたのでご報告いたします。

 移動日を除いた滞在期間は3日で、1日を首都ビエンチャンで過ごし、残りの2日は世界遺産である古都ルアンパバーンに滞在いたしました。ラオスは東南アジアの内陸部に位置し、周囲を中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーに囲まれている仏教国家です。仏教といってもラオスの仏教は南インドからスリランカを経て伝わった上座部仏教で、北インドからシルクロードを経て日本に伝わった大乗仏教とは異なります。このため、日本とラオスでは、仏教寺院の特徴や、お坊さんや信者さんの生き方などに多くの相違点が見られます。

 今回の仏跡巡りの旅では、いくつかのラオスの寺院を訪問し、寺院の建物や仏像の様式の違いなどを実際に確認ことができました。どの寺院もお堂は金やオレンジ系の色で統一されており、大変きらびやかで、壁や扉などには細かくて美しい装飾がたくさん施されておりました。お堂の内部は天上が高く開放感があり、内部の中央奥には本尊さまがおられ、その周囲にも沢山の仏像が安置されておりました。日本の寺院では様々な種類の仏さま(お釈迦さま、観音さま、お地蔵さま、お不動さまなど)が祀られておりますが、上座部仏教の仏像のモデルはお釈迦さまのみです。大きさや容姿が異なるたくさんのお釈迦さまがお祀りされておりました。ラオスの寺院では本尊さまはお厨子に入られておりませんので、間近でお姿を見ることができます。このように日本とは違った寺院の雰囲気や美しさを持つお堂の中で、本尊さまにお供物(お花、お香、灯明)をお供えし、ご詠歌の奉詠、読経を行なうことができ、大変ありがたく感じました。また、参加者の中には写仏を寺院に納めることができ、大変感動された方もいらっしゃいました。

 ラオスの村落では早朝に托鉢にくる僧侶に食料を喜捨することから1日が始まります。托鉢とは鉢をかかえた僧侶たちが一列になり、食料などの施しをもらいながら街を練り歩く行為。喜捨とは寺院や僧侶に対し見返りを求めずに差し出す行為をさします。何よりも大切な財産や食料への執着を捨てて布施する行為は自分の功徳を増す最善の行為であり、より大きな未来の幸福が約束されると信じられています。またラオスの人々はおめでたいことがあったり、悪いことが起こった時など、事あるごとに寺院に訪れる習慣があるそうです。よいことには感謝をし、悪いことが起これば人生がより豊かになるよう、また来世でもより良い世界に生まれ変われるよう仏に喜捨して願うそうです。

 仏教が人々の生活の一部として根付いており、大勢の人々の助けになっていることに仏教の素晴らしさを再確認できました。また質素に暮らすラオスの人々の生活も視察することができ、無駄の多い日本での生活を反省することができました。