本尊 阿弥陀如来像
圓勝院の本尊阿弥陀如来像(桃山時代 十六世紀後半)。本尊さまはお檀家の皆さまを一番近くから見守り、様々な祈りや願いの後押しをして心を支えてくれる存在です。外香炉の四隅に垂れている五色紐は本尊さまの右手首へと繋がっております。紐を握り、本尊さまとご縁を結びましょう。外階段の上には献灯台(ロウソクをお供えする台)もあります。鐘をついてご参拝ください。
十一面観音菩薩像
遍照殿の観音堂(法事控室)に祀られております十一面観音菩薩像(平安時代前期)。制作当初の材は頭・体前半の一材のみ残っており、大幅な修理を経て現在の像に至っております。平安前期の一木彫像の伝統を伝える区内最古の作例と考えられております。
不動三尊像
本堂南側の護摩堂に祀られております不動三尊像(江戸時代)。中央に不動明王、両脇に矜羯羅童子と制吒迦童子の二童子を従えております。毎年二月一日の初護摩供ではこのお不動さまを本尊とし、諸願成就の祈願を行います。
弘法大師像
真言宗祖弘法大師空海(774-835)を本堂内陣右奥にお祀りしております
興教大師像
真言宗中興祖興教大師覚鑁(1095-1143)を本堂内陣左奥にお祀りしております。
賓頭盧尊者像
本堂廊下の突き当りにおられます賓頭盧尊者。「おびんずるさま」や「撫で仏」とも呼ばれています。頭をなでれば頭がよくなる、鼻をなでれば美人になる、手をなでれば器用になるなどのご利益が伝えられています。
牡丹の壁画
本堂内陣の両壁面にある牡丹の壁画。平成四年に檀家の樹下孝太郎氏により制作され、ご奉納いただきました。
天女の鏝絵
本堂外陣の欄間部分にある七枚の天女の鏝絵。鏝絵とは漆喰によるレリーフのことをいいます。
孔雀の襖絵
本堂北側の孔雀の間にある襖絵。昭和五十七年に檀家の樹下孝太郎氏により制作され、ご奉納いただきました。
吉祥天女像
遍照殿入り口正面にて人々をお迎えくださる吉祥天。左官職人の山本堪一氏による漆喰彫刻です。ヒンズー教の三最高神の一人「ヴィシュヌ」の妃である「ラクシュミー」が仏教に取り入れられた姿が「吉祥天」で、左手には願い事を思いのままに叶えてくれる如意宝珠を持ち、美・富・幸福などの繁栄をもたらす女神として篤く信仰されております。
金剛五鈷杵
古代インドの神々がもつ武器が「煩悩を打ち砕く仏の教えを象徴する法具」として密教に取り入れられ、悟りの世界への扉を開く重要な法具となりました。この「撫で五鈷杵」とも呼ばれる特大の五鈷杵を静かに撫でれば、煩悩を退けるご利益があるといわれます。心穏やかに過ごせるよう念じながら撫で、ご利益をいただきましょう。清らかな心とともに毎日を過ごせれば、おのずと幸福が訪れることでしょう。
2階
ご法事やその他ご供養は本堂2階で行います。エアコン、椅子完備。ご要望に応じて1階の観音堂(法事控室)でご法事を行うこともできます。
法事控室(本堂1階)
ご法事の控室です。ご法事後の会食場所としてもご利用いただけます。この部屋でご法事を行うこともできます。2023年にリフォーム実施済。
ギャラリー【神明窟】
若き日のお大師さまが悟りをひらかれ、自らを空海と名乗ることを決めたと言われる高知県室戸岬の「神明窟」がコンセプト。中央の瞑想チェアーからは空と海の向こうに光り輝く明星のごとく配された菩薩像を臨めます。壁面には当寺より出土した板碑(江戸川区指定文化財2点と他4点)を展示している他、当寺と鹿骨の歴史について学べるスペースとしていく予定です。